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【失敗しない】自炊初心者が最初に買うべき調理道具12選|最低限で始めるキッチンセット

【失敗しない】自炊初心者が最初に買うべき調理道具12選|最低限で始めるキッチンセット

一人暮らしを始めて、「節約のために自炊しようかな」と思う人は多いはず。

でも、いざキッチンに立つと——「何が必要で、どれを買えばいいかわからない」「全部揃えると高そう…」そんな気持ちになりますよね。

ネットで検索すると「調理器具50点セット」みたいな記事が出てきて、「そんなに必要?」と余計に混乱することも。

答えはNOです。

自炊を始めるのに必要なのは、”料理が億劫にならない道具”を最低限そろえること。高級な道具を揃えても、使わなければ意味がありません。

この記事では、自炊初心者が本当に使う道具だけを厳選して紹介します。予算目安・選び方のコツつきで、無駄なく自炊をスタートできます。

目次

  1. 【最優先】Step 1:メインツール|火を使うための”中心道具”
  2. 【最優先】Step 2:切る・混ぜる|下ごしらえの基本セット
  3. 【あると安心】Step 3:計る・混ぜる・整える|料理の失敗を防ぐ道具たち
  4. 【後から買うべきもの】焦って揃えると後悔する道具
  5. 【一覧表】自炊初心者が最初に買うべき調理道具
  6. 【予算の目安】調理道具セットの総額|節約ポイントつき
  7. 【番外編】あると便利な調理道具(1ヶ月後に検討)
  8. まとめ|道具は”料理のハードルを下げるもの”

【最優先】Step 1:メインツール|火を使うための”中心道具”

料理の8割は「焼く・炒める・煮る」。まずはこの3つができる道具を揃えましょう。

フライパン(20〜24cm)|自炊の中心選手

なぜ最優先?
炒める・焼く・煮る・温めるまで、これ1つで完結します。一人暮らしの料理は「フライパンだけで作れるメニュー」が驚くほど多いんです。

選び方のコツ

  • サイズは20〜24cm(一人分に最適)
  • フッ素コート(テフロン)加工で焦げつきにくく
  • 取っ手が外せるタイプなら収納もスマート
  • 予算:1,500〜3,000円

大きすぎるフライパンは洗うのも収納も大変。最初は小さめで十分です。

自炊継続のコツ:最初の料理は”焼くだけ・混ぜるだけ”でOK。フライパンひとつで、十分「自炊してる感」が出ます。

片手鍋(14〜16cm)|”ちょっと煮る”の万能選手

なぜ必要?
味噌汁、スープ、インスタント麺、ゆで卵——一人暮らしの料理は「ちょっと煮る」でできることが多いです。

選び方のコツ

  • サイズは14〜16cm(1〜2人分)
  • ステンレスかアルミ製が軽くて扱いやすい
  • 取っ手が熱くならないタイプが安全
  • 予算:1,000〜2,500円

大きい鍋より、小さい鍋の方が洗うのも楽で、結果的に長続きします。

賃貸あるある:IHコンロの場合、IH対応かどうか必ず確認を。ガスコンロならどの鍋も使えます。

メインツールの予算目安

アイテム予算
フライパン(20〜24cm)1,500〜3,000円
片手鍋(14〜16cm)1,000〜2,500円
合計約2,500〜5,500円

【最優先】Step 2:切る・混ぜる|下ごしらえの基本セット

火を使う前に、食材を切ったり混ぜたりする道具が必要です。

包丁(万能タイプ1本)|三徳包丁で十分

なぜ1本でいい?
野菜、肉、魚——全部これ1本で切れます。パンや果物も大丈夫。プロでもない限り、包丁は1本あれば十分です。

選び方のコツ

  • 三徳包丁(刃渡り16〜18cm)が万能
  • 軽くて手に馴染むものを選ぶ
  • ステンレス製が錆びにくくメンテナンス楽
  • 予算:1,000〜3,000円

高い包丁よりも、「すぐ出して使える包丁」がいい包丁です。

よくある失敗:切れ味の悪い包丁を使うと、料理が億劫に。100円ショップの包丁より、2,000円程度の包丁の方が長く使えます。

まな板(30cm前後)|軽くて洗いやすいプラスチック製

なぜプラスチック?
木製よりも軽く、洗いやすく、衛生的。シンクで洗うのも食洗機で洗うのも簡単です。

選び方のコツ

  • サイズは30cm前後(一人暮らしに最適)
  • 滑り止め付きなら安定
  • 白やグレー系で統一するとキッチンが清潔に見える
  • 予算:500〜1,500円

プチアドバイス:カラフルなまな板より、白やグレーの方が汚れが目立って清潔を保ちやすいです。

木べら or シリコンスパチュラ|フライパンを傷つけない調理器具

なぜ必要?
炒める・混ぜる・取り分ける——これ1本で全部できます。金属製のお玉や菜箸だとフライパンを傷つけるので、最初からこちらがおすすめ。

選び方のコツ

  • 耐熱シリコンタイプが初心者向き
  • 一体型(継ぎ目なし)が洗いやすい
  • 予算:300〜800円

自炊継続のコツ:洗う道具を増やさないことが、自炊が続く最大のポイントです。

下ごしらえセットの予算目安

アイテム予算
包丁(三徳包丁)1,000〜3,000円
まな板500〜1,500円
シリコンスパチュラ300〜800円
合計約1,800〜5,300円

【あると安心】Step 3:計る・混ぜる・整える|料理の失敗を防ぐ道具たち

「なんとなく」で作ると失敗しやすい自炊。計量ができると、味が安定して料理が楽しくなります。

計量スプーン(大さじ・小さじ)|レシピ通りに作れる

なぜ必要?
醤油、砂糖、塩——調味料の分量を間違えると、味が台無しに。計量スプーンがあれば、レシピ通りに作れて失敗が減ります。

選び方のコツ

  • 大さじ・小さじがセットになったもの
  • ステンレス製が丈夫
  • 予算:300〜800円

計量の感覚が身につけば、味が安定して料理が楽しくなります。

ボウル(中サイズ1個)|洗う・混ぜる・電子レンジまで

なぜ1個でいい?
野菜を洗う、調味料を混ぜる、電子レンジ調理——1個あれば十分回せます。

選び方のコツ

  • 直径20cm前後の中サイズ
  • ガラス製ならそのまま食卓にも出せる
  • ステンレス製は軽くて丈夫
  • 予算:500〜1,500円

プチアドバイス:「洗う道具を増やさない」が自炊継続のコツ。最初は1個で様子を見ましょう。

トング or 菜箸|炒める・取り分ける万能ツール

どっちがいい?
初心者にはトングがおすすめ。しっかり掴めて、炒め物も取り分けも簡単です。

選び方のコツ

  • 長すぎず軽いトング(25cm前後)
  • シリコン製の先端ならフライパンを傷つけない
  • 予算:500〜1,000円

計量・整えるセットの予算目安

アイテム予算
計量スプーン300〜800円
ボウル(中サイズ)500〜1,500円
トング500〜1,000円
合計約1,300〜3,300円

【後から買うべきもの】焦って揃えると後悔する道具

自炊を始めるとき、「これも必要かも」と買いすぎてしまうのはよくあること。

でも、以下のものは料理に慣れてから検討するのが正解です。

すぐには要らない調理道具

  • おたま
    → スープや味噌汁を作るようになってから。最初はコップで代用できます
  • ザル・ボウルセット
    → パスタや麺類を頻繁に作るようになってから。週1回以下なら不要
  • 計量カップ
    → 料理に慣れてきて「目分量」に不安を感じたら買えばOK
  • 泡立て器
    → お菓子作りをしない限り使わない
  • キッチンスケール(はかり)
    → お菓子作りや本格的な料理をするようになってから
  • 圧力鍋・土鍋
    → 料理が習慣化してから。最初は使いこなせません
  • 高級包丁・特殊な調理器具
    → 料理の腕が上がってから検討を

合言葉は「最低限で始めて、必要になったら買い足す」。足りないより、「買いすぎて使わない」方がよっぽど無駄です。

【一覧表】自炊初心者が最初に買うべき調理道具

最低限で自炊を始められる、バランスの取れた構成です。

カテゴリアイテム必要数優先度ポイント
火まわりフライパン・片手鍋各1★★★“炒める・煮る”ができればOK
切る・混ぜる包丁・まな板・スパチュラ各1★★★毎日使う基本セット
計る・整える計量スプーン・ボウル・トング各1★★☆味と作業の安定感アップ
合計9点最初の1ヶ月はこれで十分

※ 優先度★★★=自炊開始から必須、★★☆=あると便利、★☆☆=後から検討

【予算の目安】調理道具セットの総額|節約ポイントつき

無理なく揃えられる予算配分の参考にしてください。

カテゴリ最小限予算標準予算節約のコツ
メインツール(フライパン・鍋)2,500円5,500円セット商品を狙う
切る・混ぜる(包丁・まな板・スパチュラ)1,800円5,300円100円ショップは避ける
計る・整える(計量・ボウル・トング)1,300円3,300円100円ショップでもOK
合計約5,600円約14,100円実家から借りて-3,000円

予算を抑える3つのコツ

1. フライパン・鍋・包丁はケチらない
100円ショップの調理器具は、使いにくくてすぐダメになります。2,000円前後の道具なら数年使えて、結果的に節約に。

2. 計量スプーンやボウルは100円ショップでOK
計るだけ・混ぜるだけの道具は、安いものでも十分。DAISO・Seriaの調理小物は品質も◎。

3. 実家から借りられるものは遠慮なく
使っていない調理道具があれば、譲ってもらいましょう。特にボウルや計量カップは、実家に余っていることが多いです。

予算配分の鉄則:火を使う道具(フライパン・鍋・包丁)にはお金をかけ、それ以外は最小限に。これが失敗しない自炊のコツです。

【番外編】あると便利な調理道具(1ヶ月後に検討)

自炊が習慣になってきたら、以下を買い足すとさらに快適に。

キッチンバサミ|包丁を使わず切れて洗い物が減る

用途: ネギを切る、肉を切る、パッケージを開ける
予算: 800〜1,500円

包丁とまな板を出さなくていいので、ちょっとした調理に便利。特に一人暮らしでは重宝します。

おたま|汁物やカレーを作るときに活躍

用途: 味噌汁、スープ、カレーをよそう
予算: 300〜800円

週に2〜3回以上汁物を作るようになったら買い時。

ザル&ボウルセット|麺類をゆでる時に

用途: パスタ、そば、うどんを茹でる
予算: 1,000〜2,000円

週1回以上麺類を作るなら必須。それ以下ならフライパンで茹でて取り出せばOK。

まとめ|道具は”料理のハードルを下げるもの”

自炊を始めるのに、完璧なキッチンは必要ありません。

大切なのは、「今日も作ってみようかな」と思える気持ちが続くこと。

そのために必要なのは、道具を増やすことより、“気軽に始められる環境”をつくることです。

自炊初心者が最初に買うべき調理道具(優先順位)

【最優先】料理の基本ができる

  • フライパン、片手鍋
  • 包丁、まな板、シリコンスパチュラ

【あると安心】失敗を防げる

  • 計量スプーン、ボウル、トング

【1ヶ月後に検討】さらに快適に

  • キッチンバサミ、おたま、ザル

料理とは、うまく作ることではなく、自分の時間をつくること

あなたの最初の包丁とフライパンが、新しい暮らしの”楽しみの入口”になりますように。

焦らず、自分のペースで。
あなたの自炊ライフが、心地よく始まりますように。