引越しの準備をしていると、「これも必要そう」「あれもあったら便利かも」と、いつのまにか買い物リストが膨らんでしまうもの。
でも、一人暮らしで本当に使う生活小物は、意外と少ないんです。大切なのは、”あると安心”よりも、“ちゃんと使うもの”を選ぶこと。
この記事では、毎日の暮らしを気持ちよく回すための、最低限でちょうどいい生活小物リストを、5つの生活動作に沿って紹介します。
目次
生活小物を選ぶときの基本的な考え方
まず、買い物リストを作る前に押さえておきたい考え方があります。
生活小物選びの3つの原則
- 「1人分だけ」を意識する:2人分、3人分は不要
- 「使う頻度」で判断する:毎日使わないものは後回し
- 「多機能より専用品」を少数:何にでも使えるものより、用途を絞った道具を少しだけ
買いすぎて後悔するより、暮らしながら足していく方が、自分に合った道具が揃います。
【Step 1】日常の「基本動作」で考える
生活小物は、“暮らしの動き”に合わせて整理するとわかりやすいです。
一人暮らしの5つの基本動作
- 起きる・身支度する
- 食べる・飲む
- 掃除する・片付ける
- 洗う・整える
- くつろぐ・休む
この5つの動作に沿って揃えれば、ムダなく快適に暮らせます。
【朝の身支度】起きる・整える
必要なアイテム
歯ブラシ・歯磨き粉
電動歯ブラシは後からでOK。まずは普通の歯ブラシで十分。
コップ(うがい用・兼ドリンク用でOK)
洗面所専用のコップを1つ。プラスチック製なら割れる心配もなし。
タオル(フェイスタオル2〜3枚、バスタオル1〜2枚)
フェイスタオルは乾きやすく使い回しやすい。バスタオルは1枚あれば十分で、フェイスタオル2枚で代用する人も。
ドライヤー
髪が短い人でも、冬は乾かさないと風邪を引きやすい。コンパクトタイプで十分。
鏡(洗面台になければ)
身だしなみチェック用。壁掛けタイプが省スペース。
ティッシュペーパー
洗面所に1箱あると便利。
ポイント
「1人分だけ」を意識すると、収納もシンプルに。タオルは2〜3枚を使い回すくらいがちょうどいいです。
【食べる・飲む】食事と食器
必要なアイテム
食器セット
- お皿:大1枚、小2枚
- マグカップ:1個
- お椀:1個
カトラリー
- 箸:1〜2膳
- スプーン:2本(カレー用・デザート用)
- フォーク:1〜2本
保存容器(2〜3個)
残り物や作り置きを冷蔵庫に入れるときに便利。同じサイズで揃えると収納しやすい。
コースターやトレー(あれば便利)
食事をまとめて運べて、テーブルも汚れにくい。
キッチンペーパー
拭き掃除や油の処理に使える万能アイテム。
ラップ・アルミホイル
食材の保存や電子レンジ調理に。
スポンジ・洗剤
食器用と掃除用で分けると衛生的。
ポイント
食器は“洗う枚数が増えない”ことが大切。気に入った形を少しだけ持つと、食事が楽しくなります。
【掃除・片付け】清潔を保つ道具
必要なアイテム
コロコロ(粘着クリーナー)
フローリングの髪の毛やホコリをサッと取れる。掃除機がなくても快適に過ごせます。
フローリングワイパー
ドライシート・ウェットシートで床掃除。音も静かで気軽に使えます。
ウェットシート・除菌シート
テーブル、キッチン、ドアノブなどの拭き掃除に。
ゴミ箱(2個)
- 部屋用:小〜中サイズ
- キッチン用:蓋付きがおすすめ
ゴミ袋(複数サイズ)
自治体指定のものを用意。小さめサイズもあると便利。
小さなハンディモップ
棚の上や隙間のホコリ取りに。
雑巾・マイクロファイバークロス(2〜3枚)
水拭き・乾拭き用に。
ポイント
部屋が狭いほど、“サッと取れる”道具が活躍します。掃除機を買う前は、これだけでも十分です。
【洗濯・衛生】洗う・整える
必要なアイテム
ランドリーバスケット(1個)
脱いだ服をまとめておく場所。蓋なしの通気性がいいタイプがおすすめ。
ハンガー(10本前後)
同じデザインで統一すると見た目もすっきり。
ピンチハンガー(1個)
靴下や小物を干すのに必須。折りたたみ式が収納しやすい。
洗濯洗剤
液体タイプが溶けやすく使いやすい。
洗濯ネット(2枚)
下着やTシャツを守るために。サイズ違いで2枚あると便利。
トイレットペーパー
ストックは1〜2ロール程度で十分。
ティッシュペーパー
各部屋に1箱ずつ。
ハンドソープ
洗面所・キッチン用。
バス・トイレ用洗剤
専用洗剤が1本ずつあれば十分。
ポイント
“消耗品は減らす”より、”使い切れる量をストック”する。収納に余白ができて、部屋が整いやすくなります。
【くつろぐ・休む】心地よい時間
必要なアイテム
クッション or 小さな座椅子
床に座ってくつろぐときに。姿勢も楽になります。
スリッパ(1足)
室内用。冬は暖かいもの、夏は通気性のいいものを。
間接照明 or テーブルランプ
夜のリラックスタイムに。暖色系の光が落ち着きます。
ブランケット(1枚)
肌寒いときにサッとかけられる。ソファカバー代わりにも。
香りアイテム(お香・ディフューザーなど)
好きな香りがあると、部屋が自分の空間になります。
時計(置き時計 or 掛け時計)
スマホで確認する人も多いですが、1つあると時間管理が楽。
ポイント
“くつろぐ”という時間を意識するだけで、部屋に自分らしい雰囲気が生まれます。
本当に使う生活小物リスト(まとめ)
| カテゴリ | アイテム数の目安 | ポイント | 予算目安 |
|---|---|---|---|
| 身支度 | 5〜6点 | 最小限の洗面まわりでOK | 3,000〜8,000円 |
| 食事 | 6〜10点 | 食器は1人分×2セットが基本 | 3,000〜8,000円 |
| 掃除 | 5〜7点 | 掃除機なしでも回るラインナップ | 2,000〜5,000円 |
| 洗濯・衛生 | 6〜8点 | 消耗品は”量より回転”で管理 | 3,000〜8,000円 |
| くつろぎ | 3〜5点 | 空間を心地よくする小物を1つ | 3,000〜1万円 |
| 合計 | 約30〜40点 | 約1.5万〜4万円 |
これだけあれば、一人暮らしの基本的な生活は問題なく回ります。
買わなくてもいい生活小物
❌ 大量のストック
トイレットペーパーや洗剤を大量に買い込むと、収納場所を圧迫します。1〜2個のストックで十分。
❌ 来客用食器セット
来客が頻繁でない限り、普段使いの食器で十分。必要になったら紙皿・紙コップでもOK。
❌ 季節外の装飾品
ハロウィンやクリスマスの飾りは、暮らしに慣れてから検討を。
❌ 専門的な掃除道具
窓用ワイパー、カーペットクリーナーなど、使用頻度が低いものは後回し。
生活小物を買い足すタイミング
「ないと困る」と感じたとき
暮らし始めてから1週間〜1ヶ月で、「これがあったら便利」と思うものが見えてきます。
季節の変わり目
夏→冬:ブランケット、加湿器、暖かいスリッパ
冬→夏:扇風機、冷感寝具、虫除けグッズ
生活リズムが安定してから
自炊を始めたら調理器具、在宅勤務が増えたらデスク周りの小物など。
まとめ|暮らしを整えるのは、”数”ではなく”心地よさ”
ものが少ない部屋は、掃除がラクで、心にも余白が生まれます。
生活小物で大切にしたいこと
- ✅ 「1人分だけ」を意識する:必要以上に持たない
- ✅ 「使う頻度」で判断する:毎日使うものから揃える
- ✅ 「暮らしながら足す」:足りないと感じてから買う
- ✅ 「気に入ったものを少しだけ」:数より質と愛着
- ✅ 「収納に余白を残す」:詰め込まないことで管理が楽に
「足りない」と感じるよりも、“これで十分”と感じられる状態を目指すこと。
必要なのは、「多く持つ」ことではなく、「ちゃんと使う」こと。
今日の暮らしに本当に必要なものを、少しずつ揃えていきましょう。
あなたの暮らしが、軽やかで心地よいものになりますように。